退職まであと65日になりました
こんにちは。定年退職の日まで、いよいよ残り65日となりました。
このカウントダウンが始まると、どうしてもこれまでの会社員生活をいろいろと思い返してしまいますね。
振り返ってみると、異動のたびに新しい支店へ行き、新しい仲間と出会う……そんな毎日の連続でした。
そして、どの部署に行っても必ず一人や二人は「なんだか話が噛み合わないなぁ」と感じるメンバーがいますよね。
若かった頃の私は、「もっと分かりやすく話してくれればいいのに」なんて、恥ずかしながら相手のせいにしてしまっていました。
でも、長年いろいろな人と一緒に働くうちに、大切なことに気づいたんです。
話が噛み合わないのは、その人の能力やセンスの問題ではありません。
ただ単に、情報の「整理の仕方」や「伝え方の型」をまだ知らないだけのことがほとんどなんですよね。
実はこれ、お互い様なんです。私自身も若い頃は同じように上司にじれったい思いをさせていましたし、誰もが通る道なのかもしれません。
今回は、私と同じように「メンバーとのコミュニケーション」で悩んでいるあなたへ向けて、私が現場で試して本当に効果があったヒントをお話ししようと思います。一緒に考えていきましょう!
どの職場にも「話が噛み合わない」瞬間はあった

特に印象に残っているのが、以前同じチームだった山田さん(仮名)のことです。
彼はすごく仕事熱心で、真面目な努力家でした。
頼んだ仕事は嫌な顔ひとつせずに引き受けてくれますし、困った時には自分から「休日出勤しましょうか?」と言ってくれるような、本当に責任感の強い頼もしい仲間だったんです。
でも……報告や相談になると、どうしても話があちこちに飛んでしまう癖がありました。
「先週のクレームの件なんですけど……」と始まったかと思えば、
「あ、そういえば来月の製造ラインも人手が足りなくて……」と言い出し、
さらに「あ、それでクレームの話に戻るんですけど……」といった具合です。
聞いてる側としては、「えっと、今日のメインテーマはどれだっけ?」と頭の中が迷子になってしまうんですよね。
チームの会議でも同じようなことがよく起きていて、彼が話し出すと周りがスッと目を見合わせる……なんて場面を何度も見かけました。
正直、最初の頃は「もう少し要点をまとめて話してくれたら助かるんだけどな」と、もどかしく思うこともありました。
でも、じっくり彼と向き合ううちに思ったんです。
「これは性格や能力のせいじゃない。情報を整理して話すコツを、誰も彼に教えてこなかっただけなんじゃないか?」と。
なぜ話が噛み合わないのか?理由は大きく3つ
その後も色々な部署で似たような場面に出会いましたが、話が噛み合わなくなる原因は、だいたい次の3パターンに整理できると気づきました。
あなたの周りにも、思い当たる方はいませんか?
話す順番が頭の中で整理できていない
思いついた順番そのままに話してしまうパターンです。本人の頭の中ではストーリーがつながっているのですが、聞いている側からすると全体像が見えず、迷子になってしまいます。
状況説明が長くて、結論が後ろにいってしまう
「なぜそうなったか」という経緯や背景を丁寧に伝えようとするあまり、肝心の「で、どうしたいの?」という結論がなかなか出てこないパターンです。お互いに忙しい現場だと、これだけであっという間に時間が過ぎてしまいますよね。
「相手も知っているはず」と思い込んでいる
以前一緒に働いた吉田さん(仮名)は、主語を省いて話す癖がありました。
「それで、あっちに伝えておきました!」と言われても、「それ」が何の件で、「あっち」が誰なのか分かりません。
本人の中ではすっかり繋がっているから、悪気なく省略しちゃうんですよね。「相手も自分と同じ情報を持っているはず」という思い込みは、誰にでも起こりうることです。
能力の差じゃない。「型」を知っているかどうかの差だった
原因がわかってからは、一方的に「要点をまとめて」と注意するのをやめました。
その代わりに、「一緒に話の組み立て方を練習しよう」というスタンスに変えてみたんです。
時には「ロジックツリー」の簡単な図を書いて、「結論という太い幹があって、そこから理由という枝が伸びているんだよ。木の形をイメージしてみてね」なんて話をしたこともあります。難しいビジネス用語を使わなくても、図で伝えると「なるほど!」と納得してくれました。
こうした声かけや図解を積み重ねながら、次にご紹介する3つの取り組みを実際に現場で試していきました。
現場で本当に効果があった「3つの取り組み」
特別な指導理論なんて必要ありません。
私たちが明日からでもチームで試せる、ちょっとした工夫を3つご紹介しますね。
まず「結論」から聞かせてもらう
メンバーが相談に来たら、まずは笑顔で「一言でいうと、今日はどんな相談?」と促してみましょう。
話が横道に逸れそうになったら、「まずは一番伝えたい結論から教えてね」と優しく軌道修正してあげるのがコツです。最初は戸惑うかもしれませんが、繰り返すうちに「結論から話す癖」が自然とついていきます。
話す前に「3つのメモ」を書いてもらう
頭の中だけで考えると、どうしても思いついた順に話してしまいがちです。
そこで、相談に来る前に次の3つを箇条書きにしてもらうようにしました。
– 一番相談したいこと(結論)
– そう思った理由(経緯)
– 今日、一緒に決めたいこと(ゴール)
たったこれだけですが、これを意識してもらうだけで報告のわかりやすさが激変しました。
最初のうちはそのメモ自体が整理できていないこともあります。そんな時は敵味方ではなく「チーム」として、
– 「これは事実かな?それとも君の予想かな?」
– 「この2つのメモは、同じ話にまとめられそうだね」
と一緒に整理してあげてください。これを繰り返すと、一人でも整理できるようになっていきますよ。
「私は何も知らない人だと思って話してみて」と伝える
主語が抜けがちな吉田さんには、報告の前にこう伝えるようにしました。
「今日は、私が予備知識ゼロの新人だと思って話してみて!」
こうお願いするだけで、不思議と主語や背景の説明がしっかり入るようになるんです。「相手と自分の情報量は違うんだ」と気づいてもらうための、魔法のフレーズです。
悩んでいるあなたへ伝えたいこと
若い頃の私は、「話すのが下手な人は、仕事の処理能力も低いのかな」なんて大きな誤解をしていました。
でも、長年付き合ってきてハッキリ分かりました。それは完全に間違いです。
話し方は、生まれ持ったセンスではありません。後からいくらでも身につけられる「単なる型(テクニック)」なんです。
だからこそ、もしチームの誰かの話がわかりにくいと感じたときは、「この人は仕事ができない」とラベルを貼る前に、ちょっと立ち止まってみてほしいのです。
– 「この人は、どのステップでつまずいているのかな?」
– 「自分も昔、同じ失敗をしてなかったかな?」
そうやって相手と同じ目線に立って考えてみる。伝え方の型を少し一緒に練習するだけで、相手は驚くほど変化し、輝き始めます。

まとめ:人は「能力」ではなく「きっかけ」で伸びる
退職まで、あと65日。
こうして会社員生活を振り返ってみると、大きな売上目標を達成したこと以上に、「メンバーが成長していく姿を間近で見られたこと」が一番の宝物だったなと感じます。
話があちこちに飛んでいたあの山田さんも、今では周囲から「説明がすごく分かりやすい!」と頼られる存在になっていると、風の噂で聞きました。それを耳にしたときは、本当に嬉しく思います。
もしあの時、「話が噛み合わない人だ」と諦めてしまっていたら、彼の素晴らしい成長を見ることはできませんでした。
管理職や先輩の本当の役割って、人をコントロールすることではなくて、「その人が持っている本来の力を引き出してあげること」なんじゃないかなと思うのです。
「人は変われない」なんて言う人もいますが、そんなことはありません。
変われないのではなく、変わる「きっかけ」や「型」にまだ出会っていないだけなんです。
そのきっかけを一緒に探してあげられる存在に、私たちがなれたら素敵ですよね。
退職までの残り少ない日々、私も目の前の仲間たちとしっかり向き合っていきたいと思います。あなたのチームのコミュニケーションが、今日から少しでも心地よいものになりますように!応援しています。
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🍀 今日のひとこと
「人は能力で伸びるのではない。適切な『きっかけ』と『型』で伸びる。」
📖 今日のまとめノート
話が噛み合わないと感じたら、次の3つの型をチームで試してみてください。
– 「一言でいうと?」で結論から話す
– 「事実」と「感情・予想」をメモで分ける
– 「相手は何も知らない」を前提に話す
根気よく一緒に試していけば、伝わり方は必ず変わりますよ!ぜひ明日からの職場環境で試してみてくださいね。



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