65歳が近づいているのに、年金請求書が届きませんでした。
そろそろ年金の申請をしなくてはと思い、なんとなくネットで調べてみると、65歳になる3か月ほど前に「年金請求書」なるものが送られてくるらしいのです。
ところが、見当たりません。
「あれ? そんなもの来ていたかな」
家の奥様にもお伺いしてみました。
「年金の書類みたいなの、来てない?」
「来てません」
さて、どうしよう。
結局、日本年金機構に電話をして確認することにしました。そこで分かったのは、登録されている住所が昔の単身赴任先のままだったことです。
今回は、そのときの出来事と、年金請求書が届かない場合の確認方法をまとめました。
年金請求書が届かないとき、まず確認すること
先に、調べて分かったことを書いておきます。
65歳が近づいても年金請求書が届かない場合は、送付時期、送付元、登録住所を確認し、自分の状況が分からなければ日本年金機構などに問い合わせることができます。
また、事前送付の請求書が手元になくても、別の様式を使って申請する方法があります。
| 確認すること | なぜ確認するのか |
|---|---|
| 送付時期 | まだ送付予定の時期になっていない場合があるため |
| 送付元 | 加入記録によっては共済組合から届くため |
| 登録住所 | 以前の住所が残っている可能性があるため |
| 年金の受給状況 | 初めて請求する人と、すでに年金を受け取っている人では手続きが異なるため |
私の場合は、登録住所が問題でした。
65歳の年金請求書はいつ届くのか
日本年金機構によると、65歳で初めて老齢年金を受け取る権利が発生する対象者には、原則として65歳になる月の3か月前に「年金請求書(事前送付用)」が送られます。
この書類には、基礎年金番号や氏名、住所、年金加入記録などがあらかじめ印字されています。
ただし、65歳になる人全員に同じ書類が届くわけではありません。年金の加入記録によっては共済組合から送られる場合があります。また、すでに特別支給の老齢厚生年金を受け取っている人は、初めて年金を請求する人とは手続きが異なります。
「65歳になるのに届かない」と思ったら、まず自分がどの手続きの対象なのかを確認する必要があります。
日本年金機構に直接電話してみました
届いていないものは仕方ありません。考えていても分からないので、日本年金機構に電話を掛け、直接聞いてみることにしました。
そこで原因が分かりました。
どうやら、現在住んでいる住所ではなく、以前の単身赴任先の住所のまま登録されているとのこと。
「ああ、そういうことか」
そのときの住所が、そのまま残っていたようです。年金請求書が届かないわけです。
私は仕事で全国を単身赴任して廻っていました。何度も引っ越しをしていたので、昔の住所がこんなところで関係してくるとは思いませんでした。
「その前の住所は?」本人確認がなかなか大変
電話では本人確認のためでしょうか。現在の住所を聞かれ、その前の住所を聞かれました。
さらに、その前。そして、またその前……。
随分と確認されました。
長く単身赴任をしていると、昔住んでいた住所をすぐに答えるのもなかなか大変です。
「えーっと、あそこは何番地だったかな」
こんなときに助かったのがスマホでした。以前住んでいた住所をスマホに残していたのです。
本当に助かりました。
まさか昔住んでいた住所が、65歳になって年金を受け取るときに必要になるとは思ってもいませんでした。
会社の総務にも連絡しました

年金関係の登録住所が古いままだと分かったので、電話を切ったあと、今度は会社の総務へ連絡しました。
事情を話して、住所変更の手続きをお願いしました。
年金機構に電話して、次は会社の総務。年金をもらうというのも、なかなか簡単にはいきません。
ただ、登録住所が古かった理由については、会社側の手続きだけが原因だったとまでは確認できていません。
現在、日本年金機構では、マイナンバーと基礎年金番号が結び付いている人などは、住所変更の届出が原則不要とされています。一方で、届出が必要な場合もあります。
そのため、引っ越した人が全員、会社や年金事務所に住所変更届を出す必要があるわけではありません。
私のように書類が届かない場合は、まず自分の登録状況を確認するのがよさそうです。
「誕生日まで、あと何日??」請求書を待っていて間に合うのか
会社の総務に連絡したあと、ふと思いました。
「誕生日まで、あと何日??」
今から住所を変更して、それから年金請求書が送られてくるのを待って……。
多分、間に合わない。
そこで、日本年金機構の方に相談しました。
すると、これから請求書が届くのを待つより、直接、年金事務所の窓口へ行ったほうが確実とのことでした。
それなら、そのほうがいい。
ありがたいことに、その電話で年金事務所の予約まで入れていただきました。
これで、とりあえず一安心です。
年金請求書が届かなくても申請できる?
ここは、同じように困っている方に知っておいてほしいところです。
事前送付の年金請求書が手元になくても、別の請求書様式を使って申請できます。
日本年金機構によると、一度送付された「年金請求書(事前送付用)」そのものは再送付できません。
しかし、代わりに「年金請求書(国民年金・厚生年金保険 老齢給付)様式第101号」を使用できます。
様式第101号は、日本年金機構のホームページからダウンロードできます。また、ねんきんダイヤルに電話して送付を依頼したり、年金事務所などの窓口で入手したりすることもできます。
参考:日本年金機構「事前送付用の年金請求書は再送付してもらえますか」
ただし、初めて65歳で老齢年金を請求する場合、原則として65歳になる前の提出は受け付けられません。年齢の数え方では誕生日の前日が65歳の到達日になります。
必要な書類も、本人の加入状況や家族構成などによって異なります。窓口に行く前に、自分の場合の必要書類を確認しておくとよいと思います。
参考:日本年金機構「65歳時の年金の手続き(老齢年金を初めて請求する方)」
その後、年金事務所で申請を終えました
予約した年金事務所へ行ったのは、2026年10月7日です。
事前送付の年金請求書がないまま窓口で手続きを進め、申請を受け付けてもらうことができました。
ただ、実際に行ってみると、持っていった書類や銀行口座の確認など、思っていたのとは違うこともありました。
特に助かったのは、前日に財布へ入れておいたキャッシュカードです。
そのあたりの出来事は、別の記事に詳しく書いています。
今回の記事は「請求書が届かなかった原因と問い合わせまで」、別の記事は「年金事務所で実際に申請した日のこと」として分けています。
年金請求書が届かない場合の問い合わせ先
年金請求書が届かない理由や、自分の手続きが分からない場合は、日本年金機構の「ねんきんダイヤル」で相談できます。
ねんきんダイヤル
- 0570-05-1165
- ナビダイヤルを利用できない電話から:03-6700-1165
電話をする前に、基礎年金番号などが分かるものを用意しておくとよいでしょう。
私の場合は昔の住所を何度も確認されました。引っ越しの多い方は、過去の住所が分かる記録も手元にあると助かるかもしれません。
受付時間や利用条件は変更されることがあるため、電話を掛ける際は公式サイトで確認してください。
まさか昔の住所が原因だったとは
ネットで調べれば、「65歳になる前に年金請求書が届きます」と書いてあります。
対象になる多くの人は、その通りなのだと思います。私も最初は「そのうち届くのかな」と思っていました。
でも、届かなかった。

まさか自分の住所が、昔の単身赴任先のままになっているとは思いませんでした。
気になって自分から電話をしたことで原因が分かり、その後、年金事務所での申請まで進めることができました。
それにしても、昔の住所をスマホに残しておいて本当に助かりました。
65歳になって、こんなに昔の住所を思い出すことになるとは思いませんでした。
※制度に関する説明は、2026年10月時点の日本年金機構の公開情報を基にしています。請求方法や必要書類は、加入・受給状況によって異なります。



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