「走りながら考えるんですよ!」が私の仕事人生を変えた
定年退職が近づくと、不思議なもので昔のことをよく思い出します。
毎日が忙しく、夢中で働いていた頃は気づかなかったことも、時間ができた今だからこそ、その意味が分かるようになりました。
私には、今でも忘れられない言葉があります。
創業者がよく私たち社員に掛けてくれた一言です。
「走りながら考えるんですよ!」
この言葉を聞くたびに、「とにかく動け」という意味だと思っていました。
でも今振り返ると、それだけではなかったのです。
営業としてスタートした社会人生活

入社した私は営業に配属されました。
会社ではキャンペーンが始まると、社内全体が一気に活気づきます。
朝からみんなが目標に向かって準備を始め、それぞれのお客様のもとへ向かいます。
そんな朝、創業者は私たちを見渡しながら、いつもこう言っていました。
「四の五の言わずに、行ってらっしゃい!」
その一言で、不思議と気持ちが切り替わるのです。
不安がないわけではありません。
営業ですから、断られることもあります。
思うような結果が出ない日もあります。
それでも、会社全体が前を向いていました。
あの頃の勢いは、今でも鮮明に覚えています。
仕事は連想ゲームだった
仕事を続けるうちに、私は一つの考え方を持つようになりました。
仕事は連想ゲームのようなものです。
一つの仕事が終わると、
「次はこれが必要になる。」
「この準備を今のうちにしておこう。」
「この経験は次にも生かせる。」
そんなふうに自然と次の仕事が見えてきます。
決まってから動く人と、次を考えながら動く人では、時間が経つほど大きな差が生まれます。
私は、その違いを何度も見てきました。
失敗も大切な経験だった
もちろん、いつも順調だったわけではありません。
失敗もたくさんしました。
思い込みで動いてしまったこともあります。
でも、不思議と無駄だったと思う失敗は一つもありません。
その経験があったからこそ、
「次はこうしてみよう。」
という発想が生まれました。
知識は本から学べます。
しかし経験は、自分が動かなければ身につきません。
「走りながら考えろ!」を続けた結果
キャンペーンでは、創業者の言葉を信じて、とにかく動きました。
お客様のところへ足を運び、話を聞き、工夫を重ねる。
その積み重ねが少しずつ成果につながっていきました。
ありがたいことに、その結果として私は5回の海外招待旅行に参加させていただくことができました。
もちろん、一人の力ではありません。
一緒に頑張った仲間がいて、支えてくれた上司がいて、お客様とのご縁がありました。
だから今思うのは、「旅行に行けたこと」よりも、「そこへ至るまでの経験」が何よりの財産だったということです。
定年に近づいて分かったこと
会社を離れる前に気づいたことがあります。
会社という舞台があったからこそ、多くの挑戦を経験できたということです。
成功も失敗も含めて、仕事を通して育ててもらいました。
あの頃は当たり前だと思っていた環境も、今では感謝しかありません。
そして、創業者の
「走りながら考えるんですよ!」
という言葉は、仕事だけでなく人生そのものを教えてくれていたのだと思います。
まとめ
仕事人生を振り返ると、一番の財産は経験でした。
その経験は、立ち止まっていては得られません。
一歩踏み出したからこそ、手に入れることができました。
だから今でも、新しいことに出会うたび、私は心の中であの言葉を思い出します。
「走りながら考えろ!」
この言葉は、これからも私の背中を押してくれる人生の応援歌です。
おわりに
若い頃は分からなかった言葉が、年齢を重ねることで心に深く響くようになることがあります。
そんな言葉に出会えたこと、そしてその教えを実践できたことに、今は心から感謝しています。
🍀 今日のひとこと
まず一歩踏み出せば、次の景色が見えてきます。
📖 今日の学び
経験は、行動した人だけに与えられる人生の財産です。



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